インタビュアー:
今日は、介護施設で働く佐々木裕子さんにお話を伺います。
介護職は肉体的にも精神的にも大変な仕事ですが、その中には温かいエピソードや感動がたくさん詰まっていると聞いています。
佐々木さん、まずは自己紹介をお願いします。
佐々木裕子さん:
こんにちは、佐々木裕子と申します。
介護職としてこの施設で働いてから、もう15年が経ちました。
毎日、利用者の方々のケアをすることが私の仕事です。
インタビュアー:
15年も介護の現場で働かれているのですね。
それだけ長く続けてこられたのには、きっと何か理由があるのではないでしょうか？
佐々木裕子さん:
そうですね、この仕事は本当に大変ですが、その分やりがいも大きいです。
利用者さんが笑顔を見せてくれる瞬間や、感謝の言葉をもらうと、どんな疲れも吹き飛びます。
それが私にとっての原動力です。
インタビュアー:
笑顔や感謝の言葉が、佐々木さんにとっての支えになっているのですね。
特に印象に残っているエピソードはありますか？
佐々木裕子さん:
一番印象に残っているのは、ある認知症の利用者さんとのエピソードです。
その方は、日常のほとんどを忘れてしまっていて、家族の顔さえも思い出せない状態でした。
毎日、私はその方と同じ話を繰り返しながらケアをしていました。
インタビュアー:
それは辛い状況ですね。
どのように接していたのですか？
佐々木裕子さん:
そうですね、最初は本当に何を言っても響かないように感じました。
でも、ある日、その方が私の顔を見て「いつもありがとう」と言ってくれたんです。
その瞬間、私は涙が止まりませんでした。
彼女が私のことを覚えていてくれたこと、それが本当に嬉しくて。
インタビュアー:
その言葉は、佐々木さんの心に深く響いたのでしょうね。
それは、介護職員としての仕事がただの業務ではなく、人と人とのつながりを築く大切な役割を果たしていることを実感させてくれますね。
佐々木裕子さん:
はい、その通りです。
介護職は、見えない努力の積み重ねですが、その努力が誰かの心に届いた瞬間、それは奇跡のような出来事だと思います。
だからこそ、この仕事を続けていく価値があると感じています。
インタビュアー:
佐々木さんのお話を聞いて、介護職の素晴らしさがよく伝わってきました。
今日は貴重なお話をありがとうございました。
佐々木裕子さん:
こちらこそ、ありがとうございました。
