インタビュアー:
今日は、小さな町の片隅にあるパン屋「みずほベーカリー」の店主、田中美穂さんにお話を伺います。
このパン屋は、地元の人々に愛されるだけでなく、他の町からもお客さんが訪れるという評判のお店です。
まずは、美穂さん、自己紹介をお願いします。
田中美穂さん:
こんにちは、田中美穂です。夫と一緒にこのパン屋を経営して10年になります。
毎日焼きたてのパンを提供し、地元の方々に喜んでもらうことを目指しています。
インタビュアー:
10年間もお店を続けてこられたんですね。小さな町のパン屋がここまでの評判を得るのは容易ではないと思います。
お店を始めたきっかけは何だったのでしょうか？
田中美穂さん:
もともとは、夫がパン作りが好きで、私も料理が好きだったので、一緒に何かをやりたいと思ったのがきっかけです。
特に大きな夢があったわけではなく、ただ「おいしいパンを作ってみんなに食べてもらいたい」というシンプルな思いから始めました。
インタビュアー:
シンプルな思いからスタートしたのですね。しかし、それが今では多くの人々に愛されるお店になった。
どのようにしてこの評判を築いたのでしょうか？
田中美穂さん:
最初は、本当に地元の常連さんが数人来てくれる程度でした。
でも、毎日新鮮でおいしいパンを提供することに全力を注いでいました。
ある日、地元の子供たちが「ここのパンが一番おいしい」と言ってくれたんです。
それがきっかけで口コミが広がり、徐々にお客さんが増えていきました。
インタビュアー:
口コミが広がっていったんですね。お店を続けていく中で、一番印象に残っているエピソードは何でしょうか？
田中美穂さん:
それは、ある常連のおばあちゃんとの出来事です。
そのおばあちゃんは毎日、開店と同時に来てくださって、いつも同じパンを買っていかれるんです。
ある日、そのおばあちゃんが「今日はちょっと特別な日だから」と、普段は買わないケーキも一緒に買っていかれました。
インタビュアー:
特別な日だったんですね。その理由は何だったのでしょうか？
田中美穂さん:
後で知ったのですが、その日はおばあちゃんのお孫さんが初めて訪れる日だったそうです。
おばあちゃんは「みずほベーカリーのパンを一緒に食べたい」と思って、特別にケーキを買っていかれたんです。
その話を聞いて、私たちのパンが誰かの特別な思い出に繋がっていることに感動しました。
インタビュアー:
それは素敵なお話ですね。パン屋さんとして、そんな風にお客さんの日常に寄り添えることは何よりの喜びでしょうね。
田中美穂さん:
本当にそうです。私たちが作るパンは、特別なものではないかもしれませんが、誰かの「特別な日」を彩るものになれたなら、それ以上の幸せはありません。
毎日、心を込めてパンを焼いているのは、その思いがあってこそです。
インタビュアー:
その「特別な日」を彩る思いが、パンに込められているのですね。
最後に、これからの目標や夢があれば教えてください。
田中美穂さん:
これからも変わらずに、おいしいパンを作り続けることが目標です。
そして、地元の子供たちやお年寄りの方々が「今日もみずほベーカリーのパンを食べたい」と思ってくれるようなお店であり続けたいと思っています。
インタビュアー:
その気持ちがきっと、多くの人々の心に響いているのでしょうね。
今日は本当に素敵なお話をありがとうございました。
田中美穂さん:
こちらこそ、ありがとうございました。
